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第7話『発表』

A部長『なぜ相談しなかった。』

B次長『アメリカに行っていたんです。そこでのチームのデザインにあわせて考えたものです』

A部長『そうか。案としては面白いがな。だがこれはだめだな。』

一同『えっ』

ここまで完成しておきながら否定するとは恐れ入った。まだこの状態からほかのウルトラ技がくりだされるのでろうか?

A部長『この案はYO2のベースとなっているが既にコンシューマではもう古い部類だ。』

A部長『新作を作るという事は旧作を超えるということなんだ。旧作の継続はYO3ではない!』

そう断言する部長はこう続けていった。

A部長『この案の新しいところはなんですか?売り、目玉は何ですか?君らもKONAMIの看板背負ってるんだ!中途半端はできないんだぞ?』

B次長『では部長は打開策をおもちなのですか?』

A部長『当たり前だ。1年待ったんだ。これ以上待てるか。』

A部長『…そういう意味では黙っておいてすまない。社内秘…というものでな。発注も今回は外注なのでバレなかったと思う。』

Fは自分の元部内にそういった話があったのなら知らないわけはなかった。極秘なわけだ。

しかし次長には伝達しておいてもよかったと思うし、次長も新案を黙っていなければよかったのにと一瞬頭を過ったが、しかしB次長との確執も否めなかった。会議は尻つぼみに終了した。




YO2ではデュエルパスを購入すると特典のカード(それも相当の価値があるカード)がつくというキャンペーンがスタートしていた。

ここまでのカードが付くともなれば相場は大荒れになるのだが、いかんせんデュエルパスを売っていなかった。

もはや再販売自体もできないようになっていたのだ。(それでも恐竜PASSは残っていたのだが)

Fはコストパフォーマンスを考えない、この会社の派手さを好む体質が変えられない事をだんだんわかるようになってきた。DPを作るコストがもうないのだ。

このキャンペーンはもうけるつもりがあるのかどうなのか、不可思議な仕組みにユーザーの意見が猛烈にしりたくなってきた。

以前メールは見る必要がないといわれていたが実際どうなのだろうか。

Fは相談室の方へ訪れてみた。

同期の社員で、Mがそこの部署担当にいた。実はちょっと彼女に会いたかったなんて口に出せないわけだが…

F『こんにちはー。今大丈夫?』

M『あーっF!元気?どうしたの?』

F『今の部署のエンドユーザーメールをみたいのだけれど…。みてもいいかな?』

M『どうぞどうぞ、っていうか、そこの部署で見に来たのFがはじめてだよ!』

こういった事情は社内での常識になっているが、思わず二人で苦笑いしてしまった。お互い妙な会社にきてしまったものだ。

つづく。
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